2024年08月31日
全日本剣道連盟杖道の「理合」について(私見)
私も、(一人稽古ですが)杖道の稽古を行いながら、色々と常日頃から「理合」についてを考えています。
稽古の基本的技術は、あくまでも「全日本剣道連盟杖道(解説)」に基づいて行っています。
さて、本題の「理合」についての私の考えを、上記解説の中から例題を引き出して、説明していきたいと思います。(各文末後の『 』内が私見となります。)
例題として用いますのは、「形」一本目の
着杖(つきづえ) です。
目的 正面から切り下ろす太刀を、体を右斜め後ろにかわして左小手を打ち、さらに、退きながら上段に構えるその左小手を本手打する形である。
要領
仕 常の構えから右手を正面に伸ばし、すべらして、杖尾を床につけて立て、杖先を握る。
『この動作に入るにあたっては、打(太刀)の動きが重要となってきます。即ち、仕(杖)は、「打が携刀の姿勢から柄に手をかけた時」、を見定めた後に上記の所作を開始します。』
打 携刀から右足を出し中段に構え、左足を出して八相に構える。
『はじめの相互の礼をして後、終了の礼まで、身体がどう動いても決して、相手(仕・杖)の眼から視線を外さない。これは、打・太刀についても対応は同じです。演武等を拝見してますと、相手から眼を外してあらぬ方向を見ている方を結構みかけます。』
八相に構えて間合に進み、振りかぶりながら右足を踏み込み正面を水平まで切り下ろす。
『前に進む時は腰から進み出て、頭上を上下させず、身体を左右に振らないこと。(一足一刀)の間合で振りかぶった太刀の剣先は水平より下げず、八相から切り下ろしまでは一拍子で行う。仕の頭部に切先が届くように切り付け、剣先は水平より下げないこと。』
仕 右足から右斜め後ろに大きく退きながら体をかわし、右手を持ち替え腰にとり、左手で杖を握る。杖先を右に半円を描くように回すと同時に、左足から踏み出して左本手で左小手を打つ。
『右斜め後ろに下がる時、先ず右足踵を右足後ろに開き、体をかわしていくと下りやすい。杖で半円を描く時杖は、振りかぶらない。手は伸ばし顔面を攻めるようにして、小手を打っていく。』
打 右足から退きながら左上段に構える。
『小手を打たれているので、この押さえをかいくぐり退く。下がった後の間合は、仕を「一足一刀」にて切れる間合いとする。』
仕 杖を両手いっぱいにとり、右足を踏み出し、左小手を本手打する。
『打が上段に構えると同時に、杖を両手いっぱいにとり、杖先は打の顔面(目間)につける。』
打 右足から退きながら太刀を右脇下に下ろす。
『ゆっくりと、残心を示しながら、剣先の方向に太刀を下ろす。両足が自由に動けるように残心を取り、重心と姿勢に気をつける。』
仕 杖先を顔面につけて残心を示す。
この後は、太刀と杖の「納め方」ですので省略します。
私が審査会等で演武を行うに当たり、特に気をつけていることは、術技,術技の間(時間)と相方との間合(距離)の取り方です。相方を無視し自分本位だけのやり方で進めては、武道とは言えないと思います。「理合」と共に「間と間合」を特に大切にして、これからも稽古,修練に励んでいきたいと思っています。
継続は己の意志の力なり(頑張りましょう!!)
稽古の基本的技術は、あくまでも「全日本剣道連盟杖道(解説)」に基づいて行っています。
さて、本題の「理合」についての私の考えを、上記解説の中から例題を引き出して、説明していきたいと思います。(各文末後の『 』内が私見となります。)
例題として用いますのは、「形」一本目の
着杖(つきづえ) です。
目的 正面から切り下ろす太刀を、体を右斜め後ろにかわして左小手を打ち、さらに、退きながら上段に構えるその左小手を本手打する形である。
要領
仕 常の構えから右手を正面に伸ばし、すべらして、杖尾を床につけて立て、杖先を握る。
『この動作に入るにあたっては、打(太刀)の動きが重要となってきます。即ち、仕(杖)は、「打が携刀の姿勢から柄に手をかけた時」、を見定めた後に上記の所作を開始します。』
打 携刀から右足を出し中段に構え、左足を出して八相に構える。
『はじめの相互の礼をして後、終了の礼まで、身体がどう動いても決して、相手(仕・杖)の眼から視線を外さない。これは、打・太刀についても対応は同じです。演武等を拝見してますと、相手から眼を外してあらぬ方向を見ている方を結構みかけます。』
八相に構えて間合に進み、振りかぶりながら右足を踏み込み正面を水平まで切り下ろす。
『前に進む時は腰から進み出て、頭上を上下させず、身体を左右に振らないこと。(一足一刀)の間合で振りかぶった太刀の剣先は水平より下げず、八相から切り下ろしまでは一拍子で行う。仕の頭部に切先が届くように切り付け、剣先は水平より下げないこと。』
仕 右足から右斜め後ろに大きく退きながら体をかわし、右手を持ち替え腰にとり、左手で杖を握る。杖先を右に半円を描くように回すと同時に、左足から踏み出して左本手で左小手を打つ。
『右斜め後ろに下がる時、先ず右足踵を右足後ろに開き、体をかわしていくと下りやすい。杖で半円を描く時杖は、振りかぶらない。手は伸ばし顔面を攻めるようにして、小手を打っていく。』
打 右足から退きながら左上段に構える。
『小手を打たれているので、この押さえをかいくぐり退く。下がった後の間合は、仕を「一足一刀」にて切れる間合いとする。』
仕 杖を両手いっぱいにとり、右足を踏み出し、左小手を本手打する。
『打が上段に構えると同時に、杖を両手いっぱいにとり、杖先は打の顔面(目間)につける。』
打 右足から退きながら太刀を右脇下に下ろす。
『ゆっくりと、残心を示しながら、剣先の方向に太刀を下ろす。両足が自由に動けるように残心を取り、重心と姿勢に気をつける。』
仕 杖先を顔面につけて残心を示す。
この後は、太刀と杖の「納め方」ですので省略します。
私が審査会等で演武を行うに当たり、特に気をつけていることは、術技,術技の間(時間)と相方との間合(距離)の取り方です。相方を無視し自分本位だけのやり方で進めては、武道とは言えないと思います。「理合」と共に「間と間合」を特に大切にして、これからも稽古,修練に励んでいきたいと思っています。
継続は己の意志の力なり(頑張りましょう!!)
Posted by 少林夢想 at 16:00│Comments(0)
│武道(杖道)
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